緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー

問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

2015年4月下旬に開催された、国立台湾師範大学(國立臺灣師範大學)姉妹校共同特殊教育フォーラム(臺灣師範大學姊妹校聯合特殊教育論壇)にて、選択性緘黙(場面緘黙症)に関する調査研究も行っている日本の研究者が基調講演をされたことがあります。その日本の研究者というのは、筑波大学の園山繁樹教授で、題目は『日本における情緒障害児教育の現状と課題:選択性緘黙児への対応を中心に(從選擇性緘默症兒童的教育對策談日本情障兒童教育的現狀與課題)』というものでした。司会者(主持人)は國立台灣師範大學特殊教育學系の張正芬教授でした。

この情報については、私は以前から知っていて、記事にする予定はなかったのですが、台湾で台灣選擇性緘默症協會(台湾選択性緘黙症協会,Selective Mutism Association of Taiwan:SMAT)という団体が設立されたので、一応ふれておきます。その理由は、場面緘黙症Journalというサイトの『「台灣選擇性緘默症協會」が誕生』という記事(URL:http://smjournal.blog44.fc2.com/blog-entry-1166.html)によれば、台灣選擇性緘默症協會の「目標と使命」に、国際交流の促進があるからです。今回取り上げる筑波大学の園山教授による基調講演等は、緘黙団体とは関係ない独立した動きかもしれませんが、この情報を台湾のサイトや私のTwitterアカウント(https://twitter.com/uranus_2)だけに埋もれるさせるのも何だかなと思い、ブログで取り上げておきます(検索しにくいツイートの仕方をしてしまったので、私のTwitterアカウントだけでなく、そのツイートをまとめたブログ『心理学、脳科学の最新研究ニュース』でもツイートを探すのは困難です)。

スポンサードリンク

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、論文アブストラクト(抄録)だけ読んだ不安(障害)・恐怖に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが最新の研究成果です。

なぜ不安(障害)・恐怖なのかというと、場面緘黙(選択性緘黙)児は不安が高いか、もしくは不安障害(不安症)を併存していることが多いという知見があるからです。さらに、米国精神医学会(APA)が発行するDSM-5では場面緘黙症が不安障害になりました。

今回はFacebookによる不安・ストレスが強いと風邪をひきやすいというお話です。

なお、不安(障害)・恐怖以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。今回は少し多めに記事をご紹介します。

最近の記事1⇒季節性感情障害者に菜食主義者が多く、菜食主義者に季節性感情障害者が多い
最近の記事2⇒悪魔を信じる者はメンタルヘルスが悪化しやすい
最近の記事3⇒オンラインでのマインドフルネス訓練はマインドワンダリングを低下させる
最近の記事4⇒質問すると会話相手から好かれやすくなる

スポンサードリンク

2017年9月20日(水)~22日(金)を会期として開催予定の日本心理学会第81回大会(会場:久留米シティプラザ)で沈黙が創造性に及ぼす影響を調べた一般研究発表(ポスター)が予定されています。場面緘黙症(選択性緘黙)のことを直接調べた研究ではありませんが、興味深かったので、本ブログでこのポスター発表についてふれておきます。

責任発表者は琉球大学大学院人文社会科学研究科の塩川満理香氏、連名発表者は医療法人福智会福智クリニックの星野菜月氏、琉球大学大学院医学研究科の甲田宗良助教、琉球大学法文学部人間科学科人間行動専攻課程の伊藤義徳准教授です。

塩川満理香・星野菜月・甲田宗良・伊藤義徳(2017). 沈黙が創造性に及ぼす影響 第81回日本心理学会大会発表論文集,
英語表記:Shiokawa, M., Hoshino, N., Koda, M., & Ito, Y. (2017). The Effect of Keeping Silence on Creativity. Proceedings of the 81th Annual Convention of the Japanese Psychological Association,

〇目的

先行研究では、5分間の沈黙中の思考によってアイディア産出課題で独創的な考えが多く思いつくことが示唆されるなど、沈黙が創造性を高める可能性が示唆されていました。今回は「24時間の沈黙が創造的能力の向上に及ぼす影響を検討することを目的とし」ました。また、「従来の創造性検査だけでなく,創造性の礎となる想像力を測定する為,創造的想像力にも着目し,物語作成課題を用いてこれを測定することを試み」ました。

〇方法

スポンサードリンク

カテゴリ
ランキング
Twitter
スマートフォンサイト
Amazon書籍
場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

リンクについて
このサイトはリンクフリーです。リンクの取り外しはご自由になさって下さい。個別ページのSNSでの共有やブログ、サイトへのリンクも自由です。
プライバシーポリシー
当ブログはGoogle Adsense広告を掲載しています。Google Adsenseでは広告の適切な配信のためにcookie(クッキー)を使用しています。ユーザーはcookieを無効にすることができます。

なお、Google Adsenseで上げた収益は将来のホームレス生活を見越し、すべて貯金にまわしています。
免責事項
ブログ記事の内容には万全の注意を払っていますが、管理人はその内容の正確さについて責任を負うものではありません。

PAGE TOP