2012年08月 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

今回は不安と選択的注意の因果関係の立証を目論んだ研究です。不安が高い人には脅威となるものから注意を逸らすことが苦手だったりするわけですが、それはあくまで相関関係にすぎず、因果関係にまでは踏み込めていませんでした。この研究は、実験的に子どもの注意を歪めさせて不安症状を発現させているので、貴重な文献と判断し読んでみました。

Eldar, S., Ricon, T., & Bar-Haim, Y. (2008). Plasticity in attention: Implications for stress response in children. Behaviour Research and Therapy, 46, 450-461.

★概要

実験群:7-12歳で不安レベルが普通の子どもが参加しています。「dot-probe課題」を使用し、子どもの注意バイアスを操作しています。具体的には、怒りの表情に注意を向けさせる群と無表情な顔に注意を向けさせる群とを設けています。

ストレス反応:両群に時間内に解決不可能なパズルを解かせ、その様子をビデオに記録(ストレッサー)しています。パズル中の子どものストレス反応(具体的な行動)とパズル後のうつ/不安尺度(コンピュータ上での質問)を指標としています。

結果:期待通り、怒りの表情に注意を向けさせた子どもたちに注意バイアスが形成され、無表情な顔に注意を向けさせた子どもでは、怒りの表情から注意をそむけるバイアスは形成されませんでした。パズル(ストレス)課題後のうつは両群で認められましたが、不安は怒りの表情に注意バイアスが形成された子どもにのみ有意に大きくなりました。これはうつ/不安尺度だけでなく、具体的な行動観察でも認められました。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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