2013年12月 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
HOME   »  2013年12月

問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクト(要旨)だけ読んだ、社会不安(障害)に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが、最新の研究成果です。

なぜ、社会不安なのかというと、場面緘黙症児は社会不安が高いか、もしくは社交不安障害(社会不安障害)を合併していることが多いという知見があるからです。

今回は社会不安が高い人は他者の心の推論が必要なユーモアを面白がらないという研究です。

なお、社会不安以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最新記事1⇒誕生日に自殺する男性が多い

最新記事2⇒クリスマス、新年に自傷が減少する(例外あり)

↑(元)場面緘黙症で自傷癖のある(あった)方のお話を読んだことがありますが、クリスマスや元日には自傷(リストカット等)もストップするのでしょうかね。

スポンサードリンク

社交不安障害(社会不安障害)患者と健常者をMRI(磁気共鳴画像)とfMRI(機能的MRI)で鑑別診断できるとの論文を読みました。2013年にオンラインで公開された論文で、社交不安障害の「脳科学的診断」を報告した研究は3本でしたが、そのうちの1つです。

なお、社交不安障害の「脳科学的診断」に関する研究はその他の精神疾患、発達障害に関する研究と比較して遅れており、2013年になって初めてこの種の論文が公刊されました。

*あくまでもオンライン上の公開が2013年ということです。正式な論文自体は2014年公刊ということになります。

その他の精神疾患、発達障害の「脳科学的診断」に関しては以下の参考記事をご参照ください。

参考記事⇒精神疾患を脳イメージングで診断できる時代へ(海外の研究)

参考記事⇒精神疾患を脳イメージングで診断できる時代へ(日本の研究)

*参考記事をご覧になれば分かりますように、大うつ病は2008年、自閉症スペクトラム障害や注意欠陥/多動性障害などの発達障害は2011年、2012年にはすでに論文が公刊されています。ゆえに、2013年から論文が公表された社交不安障害の「脳科学的診断」は遅れています。

Frick, A., Gingnell, M., Marquand, A. F., Howner, K., Fischer, H., Kristiansson, M., Williams, S. C., Fredrikson, M., & Furmark, T. (2014). Classifying social anxiety disorder using multivoxel pattern analyses of brain function and structure. Behavioural Brain Research, 259(1), 330-335. doi:10.1016/j.bbr.2013.11.003.

★概要

スポンサードリンク

SAGE社が発行するClinical Case Studies誌に掲載された場面緘黙症の事例研究4本が2013年11月に最も読まれた文献(Most-Read Articles during November 2013)に入選しています。

ランキングはフルテキストとPDFの閲覧数に基づき集計したものです。

SAGE社とは人文科学、社会科学、科学、技術、医学など広範な科学ジャーナルや書籍を手がける国際的出版社のことです。

SAGE社は心理学分野の科学雑誌として、Psychological ScienceやSocial Psychological and Personality Science、Personality and Social Psychology Review、Personality and Social Psychology Bulletinなどインパクトの高いジャーナルを数多く出版しています。

2013年1月から、SAGE社はClinical Psychological Scienceという新しい臨床心理学ジャーナルを公刊し始めました。私見ですが、この科学雑誌にも場面緘黙症の論文が掲載されてほしいと思います。

今回のランキングはClinical Case Studiesというジャーナルに収録されている文献が対象です。

Clinical Case Studiesとは事例研究を収録している電子ジャーナルのことで、査読付き論文を掲載しています。発行はSAGE社が行っています。2002年1月から発行を開始したジャーナルです。

2013年11月に最も読まれた文献にランクインした場面緘黙症の論文と順位を以下に記します。

スポンサードリンク

カテゴリ
ランキング
Twitter
スマートフォンサイト
Amazon書籍
場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

リンクについて
このサイトはリンクフリーです。リンクの取り外しはご自由になさって下さい。個別ページのSNSでの共有やブログ、サイトへのリンクも自由です。
プライバシーポリシー
当ブログはGoogle Adsense広告を掲載しています。Google Adsenseでは広告の適切な配信のためにcookie(クッキー)を使用しています。ユーザーはcookieを無効にすることができます。

なお、Google Adsenseで上げた収益は将来のホームレス生活を見越し、すべて貯金にまわしています。
免責事項
ブログ記事の内容には万全の注意を払っていますが、管理人はその内容の正確さについて責任を負うものではありません。

PAGE TOP