2014年06月 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、要約・方法・結果だけ読んだ、社会不安(障害)に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが最新の研究成果です。

なぜ社会不安なのかというと、場面緘黙症児は社会不安が高いか、もしくは社会不安障害(社交不安障害,社交不安症)を合併していることが多いという知見があるからです。

今回は反社会性人格障害と社会不安障害の合併患者が多いことを示して、彼らの特徴を調べた研究です。

なお、社会不安以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒父親の年齢が高いと子供の顔はブサイクになる

↑自閉症の原因の1つとして精子の老化(父親の高齢)がありますが、顔の魅力も精子の質の影響を受けるのでしょうか?

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場面緘黙症不安研究治療センター(Selective Mutism Anxiety Research & Treatment Center:SMart Center)のElisa Shipon-Blum(エリザ・シポンブラム)所長らによる以下の文献は場面緘黙児の表出言語能力と受容言語能力を親を検査者として評価したものです。

*エリザ・シポンブラム博士以外の他の2名はアメリカにあるラサール大学のEvelyn R. Klein(イーブン R. クライン)氏、同大学のSharon Lee Armstrong(シャロン・リー・アームストロング)氏です。クライン氏は言語聴覚士(speech-language pathologist:SLP)の資格をお持ちのようです。両者ともに社会コミュニケーション不安治療(Social Communication Anxiety Treatment:S-CAT®)というエリザ・シポンブラム博士の開発した場面緘黙症の治療研究に携わっています。ただし、S-CAT®はSMart Centerでしか受けられないようです。

Klein, E. R., Armstrong, S. L., & Shipon-Blum, E. (2013). Assessing Spoken Language Competence in Children With Selective Mutism Using Parents as Test Presenters. Communication Disorders Quarterly, 34(3), 184-195. doi:10.1177/1525740112455053.

これによると、親に標準化された検査を実施する訓練をし、緘黙児の言語能力を評定しても、場面緘黙児の表出語彙能力は低く、物語る力も弱いとのことでした。専門家が緘黙児の言語能力を評価するよりも親が評価する方が成績は良いようです。しかし、親が評価したとしても場面緘黙児の42%は表出性言語能力が低いとのことです。

しかし、本当にそうでしょうか?実は子どもの表出語彙能力の検査は家で行うよりも学校で行った方が成績が良くなるという研究があります。

*Klein et al.(2013)で親が緘黙児の言語能力を評価した場所が要約だけでは分からないのですが、議論をややこしくしないために、評定場所を家としておきます。同様に専門家が緘黙児の言語検査を行ったのはクリニックなどの専門機関としておきます。間違っていたらご指摘ください。

*追記(2014年12月1日):Klein et al.(2013)は全てマジックミラー付きの検査室で行っていたことが判明しました。したがって、親の検査場所は家ではありません。詳細はKlein et al.(2013)を解説した「場面緘黙児は自分で物語を語るのが苦手な子が多い」をご覧ください。

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興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクト(要旨)だけ読んだ、社会不安(障害)に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが最新の研究成果です。

なぜ社会不安なのかというと、場面緘黙症児は社会不安が高いか、もしくは社会不安障害(社交不安障害,社交不安症)を合併していることが多いという知見があるからです。

今回は社会不安が高い中高生は友人に社会不安が高い者を選び、相互に社会不安を発展させていくという研究です。

なお、社会不安以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒音程知覚が得意な人ほど感情体験が豊かで扁桃体が大きい

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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