2014年12月 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクト(論文要旨)を読んだ、社交不安(障害)に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが最新の研究成果です。

なぜ、社交不安(障害)なのかというと、場面緘黙児(選択性緘黙児)は社交不安(社会不安)が高いか、もしくは社交不安障害(社会不安障害,社交不安症)を合併していることが多いという知見があるからです。また、米国精神医学会(American Psychiatric Association:APA)が発行するDSM-5では場面緘黙症が不安障害(不安症)になりました。

今回は社交不安と注意バイアスの間をポジティブ評価恐怖が媒介しているという研究です。

なお、社交不安(障害)以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒癌が原因の死はクリスマスの前に増加する
↑癌といえば統合失調症やアルツハイマー病等の患者は癌の罹患率が低い(Tabarés-Seisdedos & Rubenstein, 2013)のですが、クリスマス効果もあるのですね。

少し遅いですがクリスマス記事⇒クリスマス、新年に自傷が減少する(例外あり)
これもクリスマス記事⇒クリスマスや元日は死亡リスクが高い

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今回はバーチャルリアリティの論文です。バーチャルリアリティのアバターの顔を自分とは違う顔にすることでスピーチ不安が緩和されるかどうか調べた研究です。興味があったので全文読んでしまいました。インターネットや論文は好奇心旺盛な人にとって凶器だということを実感する日々です。

なぜ、スピーチ不安(and/or社交不安・社会不安)に関する論文を読んでいるのかというと、場面緘黙症児(選択性緘黙症児)は社交不安が高いか、もしくは社交不安障害(社交不安症,社会不安障害)を合併していることが多いという知見があるからです。また、米国精神医学会が発行するDSM-5では場面緘黙症が不安障害(不安症)になっています。

*本ブログでは従来、社交不安(障害)ではなく、社会不安(障害)という用語を使用していました。これは2014年までのGoogle Trendsでは社交不安(障害)よりも社会不安(障害)の方が検索が多いためです。しかし、最近、検索用語(社会不安 or 社交不安)×検索者の特性という交互作用があるかもしれないと思い、しばらく社会不安ではなく、社交不安という言い方をしようかどうか思案中です。そのため、本記事でも社交不安という書き方をします。

なお、社交不安(障害)以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒ADHDの女性は青色と赤色の彩度を弁別するのが苦手
↑遊びではなくて、網膜ドーパミン仮説(retinal dopaminergic hypothesis)という理論的な根拠があるようです。

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通常、社会不安障害(社交不安障害、社交不安症)患者は脅威刺激に対して扁桃体が活発に働くとされています。事実、社会不安障害群は、怒りと侮辱の入り混じった表情(Goldin et al., 2009)や恐怖表情(Blair et al., 2008; Labuschagne et al., 2010)、怒った顔文字のような刺激(Evans et al., 2008)に対して扁桃体の興奮が高まります。また、社会不安障害群は「あなたは馬鹿だ」という文を読んでいる時にも扁桃体が賦活します(Blair et al., 2008)

しかし、2014年に社会不安障害患者の、ネガティブ表情との連合を学習した名前刺激に対する扁桃体の活動が健常者の扁桃体活動よりも低いという研究が発表されました。しかも、社会不安症状が強いほど、扁桃体の興奮が低いのです。

Laeger, I., Keuper, K., Heitmann, C., Kugel, H., Dobel, C., Eden, A., Arolt, V., Zwitserlood, P., Dannlowski, U., & Zwanzger, P. (2014). Have we met before? Neural correlates of emotional learning in women with social phobia. Journal of Psychiatry & Neuroscience: JPN, 39(3), E14-E23. DOI: 10.1503/jpn.130091.

★概要

○実験手続き

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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