2016年04月 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
HOME   »  2016年04月

問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクト(論文要旨)だけを読んだ、社交不安(障害)に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが最新の研究成果です。

なぜ、社交不安(障害)なのかというと、場面緘黙児(選択性緘黙児)は社交不安(社会不安)が高いか、もしくは社交不安障害(社会不安障害,社交不安症)を併発していることが多いという知見があるからです。また、米国精神医学会(APA)が発行するDSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き第5版)では場面緘黙症が不安障害(不安症)になりました。

今回は、早い段階での処理では、社交不安と否定的な解釈バイアスの関係を肯定的評価恐怖(ポジティブ評価恐怖)が説明するという研究です。解釈バイアスとはポジティブにもネガティブにも解釈できる曖昧な刺激をネガティブに捉える社交不安の認知的特徴のことです。

なお、社交不安(障害)以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒恋人がいる人は社会的なサポートネットワークが狭い
↑恋愛にもコストがあるんですね。恋人がいるとサポートメンバーがおよそ2人失われる計算になるそうです。恋愛の社会的コストは親族にさえ及ぶそうです。

スポンサードリンク

興味深い研究成果をすべて熟考できればいいのですが、生憎時間が許しません。そこで、抑制的気質(行動抑制)に関する興味深い論文を軽く取り上げます。ほとんどが最新の研究成果で、できるだけ全文読むよう努力します(今回も全文読みました)。

なぜ、抑制的気質なのかというと、場面緘黙児(選択性緘黙児)は抑制的気質が強いという仮説があるからです。なお、抑制的気質とはなんぞやという方は「行動抑制の概念 by Jerome Kagan」をご覧ください。特に、抑制的気質は社交不安障害(社会不安障害)のリスクを7.59倍高めるというメタ解析研究があります(Clauss et al., 2012)。

今回はバーチャルワールドのアバターで行動抑制をスクリーニングできるかもしれないという研究です。

なお、抑制的気質以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒マジックの仕掛けが仕組まれる局面で瞬きをする人が多い
↑マジシャンは観客が瞬きしている瞬間に手品の種を仕込むという研究です。マジックの見せ場の終了直後に瞬きする人が多いので、皆の気が緩んでいる間に手品師は次のトリックを準備している可能性があります。

スポンサードリンク

興味深い研究成果をすべて熟考できればいいのですが、生憎時間が許しません。そこで、抑制的気質(行動抑制)に関する興味深い論文を軽く取り上げます。ほとんどが最新の研究成果で、できるだけ全文読むよう努力します(今回も全文読みました)。

なぜ、抑制的気質なのかというと、場面緘黙児(選択性緘黙児)は抑制的気質が強いという仮説があるからです。なお、抑制的気質とはなんぞやという方は「行動抑制の概念 by Jerome Kagan」をご覧ください。特に、抑制的気質は社交不安障害(社会不安障害)のリスクを7.59倍高めるというメタ解析研究があります(Clauss et al., 2012)。

今回は抑制的気質の子に母親が極端な保護的養育行動をとっても、侵入的養育行動をとっても分離不安が高まりやすく、中間的養育が最もリスクが低いという研究です。

なお、抑制的気質以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒オキシトシンの記憶への影響が恋人との破局を予測する
↑オキシトシンスプレーで現在の恋人との葛藤記憶(口論した記憶など)を思い出すことが多かった人は、その後の78週間で恋人と破局(関係崩壊)している可能性が80%ぐらいあったという研究です。

スポンサードリンク

カテゴリ
ランキング
Twitter
スマートフォンサイト
Amazon書籍
場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

リンクについて
このサイトはリンクフリーです。リンクの取り外しはご自由になさって下さい。個別ページのSNSでの共有やブログ、サイトへのリンクも自由です。
プライバシーポリシー
当ブログはGoogle Adsense広告を掲載しています。Google Adsenseでは広告の適切な配信のためにcookie(クッキー)を使用しています。ユーザーはcookieを無効にすることができます。

なお、Google Adsenseで上げた収益は将来のホームレス生活を見越し、すべて貯金にまわしています。
免責事項
ブログ記事の内容には万全の注意を払っていますが、管理人はその内容の正確さについて責任を負うものではありません。

PAGE TOP