2016年12月 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

交流相手が道徳的に良い人なのか悪い人なのかよく分からない場合、抑制的気質が高い大学生は自己報告上は相手に感じる信頼度は特段低くないが、行動レベルでは相手を信頼していないという結果が得られた論文を読みました。

なお、抑制的気質(行動抑制)とは、新奇な人や物、状況を警戒し回避する気質傾向のことです。基本的なことは「行動抑制の概念 by Jerome Kagan」という記事を参考にしてください。抑制的気質は社交不安障害(社会不安障害)のリスクを7.59倍高めるというメタ解析研究があります(Clauss et al., 2012)。また、行動抑制は過剰不安障害(全般性不安障害)や恐怖症、回避性障害、分離不安障害、うつ病、自殺企図、アルコール問題、薬物使用問題、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のリスクを高めるという研究もあります。

Radell, M. L., Sanchez, R., Weinflash, N., & Myers, C. E. (2016). The personality trait of behavioral inhibition modulates perceptions of moral character and performance during the trust game: behavioral results and computational modeling. PeerJ, 4:e1631. doi:10.7717/peerj.1631.

★概要

〇目的

本研究の目的は、行動抑制という性格特性が、相手に感じる信頼レベルや信頼ゲームでの意思決定に与える影響を調べることとしました。

○方法

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興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクトだけを読んだ社交不安/社会不安(障害)に関する興味深い論文を取り上げる予定でしたが、今回は全文読んでしまいました。ただ、全文読んだのが1週間ほど前なので序論と考察の内容をほとんど忘れている状態で本記事をしたためています。

なぜ、社交不安/社会不安(障害)なのかというと、場面緘黙児(選択性緘黙児)は社交不安(社会不安)が高いか、もしくは社交不安障害(社会不安障害,社交不安症)を併存していることが多いという知見があるからです。また、米国精神医学会(APA)が発行するDSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き第5版)では場面緘黙症が不安障害(不安症)になりました。

今回は、本当の自分を隠す人は対人交流場面での不安が高く、特に他者からの批判や称賛が怖い人は、隠蔽自己が高いと対人交流不安が高いことが多い、褒められ恐怖の高さに隠蔽自己の高さが合わさると、全般性社交不安障害の可能性が高まるという研究です。

なお、社交不安/社会不安(障害)以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事1⇒怒ると人を騙すようになるのは共感を感じにくくなるから
最近の記事2⇒スパイシーな食物を食べるとリスク追及行動が強まる
↑記事2は味の好みと性格特性の関係についての研究で、食べる物によって意思決定が変化することを示唆する結果も得られています。味の好みと性格特性の関係についての論文は、この他に苦い味が好きな人はサディスティックでサイコパシー傾向が高いという研究(Sagioglou & Greitemeyer, 2016)があります。

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興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、論文アブストラクト(抄録)だけを読んだ不安(障害)・恐怖に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが最新の研究成果です。

なぜ不安(障害)・恐怖なのかというと、場面緘黙(選択性緘黙)児は不安が高いか、もしくは不安障害(不安症)を併存していることが多いという知見があるからです。さらに、米国精神医学会(APA)が発行するDSM-5では場面緘黙症が不安障害になりました。

今回は不安は認知症のリスクという研究です。

なお、不安(障害)・恐怖以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事1⇒幸せ全開の人は交渉事で搾取されやすい
最近の記事2⇒透明身体錯覚でも、身体サイズの錯覚が物体の大きさ知覚に影響する
↑2つ目の記事で紹介した研究の意味するところは、「身体の大きさ知覚が世界の見方に影響するのに、身体(の一部)が目に見えると感じられる必要はない」ということです。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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