場面緘黙が問題にならない場合もある | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

ある方とのオンライン上のやりとりを通して、場面緘黙(選択性緘黙)が問題にならない場合もあるとの洞察を得ました。

その方には、顔も知らない他人から過去のプライベートなことまで突っ込んで質問され、大変不愉快な思いをされたはずです。この場を借りて謝罪します(といっても、おそらく、いや間違いなくこのブログを読んでいらっしゃらないと思われますが)。

ただ、その方が本当に場面緘黙だったかどうかは知る術はありませんし、立派に○○学の研究者として独立なさっています。

ところで、少なくともネット上では、場面緘黙はほとんど毎日顔を合わせる同級生(または教師)を前に発現するという話が多いという印象をうけます。それは、緘黙児が寡黙状態で過ごす時間が長く、頻度が多いからで、そのこと自体が非常に問題だからです。

もっとも問題になるからこそ、ネット上でいろいろなブログ記事が書かれ、意見交換が行われるのでしょう。したがって、これから述べる「問題にならない場面緘黙」は表にでてくることは少ないだろうと思われます。

○問題にならない場面緘黙

以下はあくまでも私の思いつきであり、具体的な根拠もない憶測にすぎないことをあらかじめご了承ください。

ここでいう「問題にならない場面緘黙」とは通常の学校生活上で緘黙が頭をもたげる場面が頻度上少ない場合のことです。この種の緘黙は大人になるまで自然消滅すると思われます。

また、症状が表に出てくるような場面に出くわす機会が少なければ、たとえ緘黙が固定化しても悪影響は少ないと考えられます。

たとえば、上級生とのやり取りの頻度が少ない(あるいは時間が短い)場合は、上級生だけに対する緘黙は問題になることも少ないでしょう。そして、成長するにつれて、年齢が(少し)上の人への接し方を覚え、緘黙だと気づかないまま大人になる人もいるのではないでしょうか?

ただし、過疎地域では上級生と下級生が一緒に勉強する場合もあり、その場合は上級生に対する緘黙も問題となります。

あるいは、私の世代とは違って最近の学校では、過疎地域でなくても毎日のように長時間、上級生と接する機会が設けられているのかもしれません。この場合も緘黙が問題となるでしょう。

他にも子どもが普段接する機会の少ない職員の方たちが陰で学校を支えてくれています。その職員方だけに対する緘黙も問題にされることは少ないと思われます。

このように考えると、場面緘黙は緘黙する状況が生活上どれぐらいの頻度で生じるか?どのぐらいの時間続くのか?で問題になるかならないかが決定されるといえます。

そして、場面緘黙が発現する状況にさらされる頻度が少ない、あるいは時間が短い(つまり、それほど問題にならない)場合も含めると、出現率は現行のデータよりも多いと予測されます。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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