扁桃体と表情、緘黙症 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

昨日(2010/10/28)、読売新聞の夕刊に他人の表情の判断に関する科学記事が掲載されました。
その中で、「扁桃体という脳の一部が、見た写真に『恐れ』の表情が多く混じっているほど活発に活動」するという知見が紹介されています。

※注 一般に、扁桃体は情動(感情)に関係する脳部位であると考えられています。

ところで、Stein et al.(2002)によると、社会恐怖症や回避性人格障害の人の扁桃体は「怒り」や「軽蔑」の表情を見ると正常人よりも活発に活動するそうです。
また、Birbaumer et al.(1998)によれば、ニュートラル(中性的)な顔を見ると、正常人の扁桃体よりも社会恐怖症の人の扁桃体の方が活発に活動するそうです。

場面緘黙症の人の多くは社会恐怖症や回避性人格障害を合併しています。ですので、場面緘黙症の人の扁桃体は活発になりやすいのかもしれません。

それにしたって、いったいどちらなのでしょうか?扁桃体が先天的に活発だから、社会恐怖症になるのか?社会恐怖症になったから扁桃体もより活発になったのか?はたまた、この両者が相互作用しているのか?相互作用しているとしてもどちらがより重要な因子なのか?緘黙症と合併症、扁桃体の関係についても同じことがいえると思います。←私は勉強不足で分かりません。

もし場面緘黙症の人の扁桃体が活発になりやすいのだとしても、その解釈はいろいろ考えられます。

解釈1.緘黙症(and/or合併症)の結果としての扁桃体の(さらなる)過活動
解釈2.扁桃体の過活動の結果としての緘黙症(and/or合併症)
解釈3.緘黙症→合併症(社会恐怖症など)→扁桃体の
    (さらなる)過活動
解釈4.緘黙症→扁桃体の(さらなる)過活動→合併
    症(社会恐怖症など)
解釈5.社会恐怖症など→扁桃体の(さらなる)過活動→緘黙症
解釈6.社会恐怖症など→緘黙症→扁桃体の(さらなる)過活動
解釈7.扁桃体の過活動→社会恐怖症など→緘黙症
解釈8.扁桃体の過活動→緘黙症→社会恐怖症など

↑こんなところで数学の樹形図の考え方が生きてきましたよ!なんか解釈???はトールマンとハル(新行動主義者)の媒介変数の考え方と似ているような似ていないような。←独り言

引用文献
本間雅江(2010). 物言う顔 読売新聞 10月28日 夕刊

参考文献
Birbaumer,N.,Grodd,W.,Diedrich,O.,Klose,U.,Erb,M.,
Lotze,M.,Schneider,F.,Weiss,U.,&Flor,H.(1998) fMRI
reveals amygdala activation to human faces in social phobics. Neuroreport, 9,1223-1226.

Stein,M.B.,Goldin,P.R.,Sareen,J.Zorrilla,L.T.,&Brown,
G.G.(2002). Increased amygdala activation to angry and contemptuous faces in generalized social phobia. Arch Gen Psychiatry, 59,1027-1034.

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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