緘黙症が登場する作品が新人シナリオコンクールでノミネート賞 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

2006年(平成18年)に開催された第19回シナリオ作家協会新人シナリオコンクールにおいて、場面緘黙症と全緘黙という名詞が両方登場する『終の棲家』という作品がノミネート賞の対象となりました。作者は谷口晃さんです。シナリオはオンライン上で無料で読めます(最下部にある参考URL参照)

新人シナリオコンクールの特別賞は大伴昌司賞で、佳作奨励賞もありますが、惜しくもそれらを逃し、ノミネート賞に終わってしまいました。

シナリオ作家協会発行の雑誌『シナリオ』には大伴昌司賞を勝ち取った作品が毎回掲載されているので、もし『終の棲家』が大伴昌司賞の名誉を授かっていたとしたら、『シナリオ』に載ったはずです。残念ですね。

○作品概要

作品には「好意を持っている男子生徒から傷つけられ」場面緘黙症になり、それがきっかけで不登校になった純という女の子が登場します。中学3年生で高校受験を控えています。

彼女には野村良吉という名前の祖父がいます。野村良吉は大腸癌から肺、肝臓への転移が見つかった状態です。良吉の娘、和美(純の母)は純と不登校のことで仲違いし、良吉に娘を預かって欲しいと頼み込みます。家庭内でも緘黙状態になり、苦しくなった純は死を控えた良吉との同居を始めます。

共同生活を始めたとはいえ、純は良吉に対しても頷くだけでしゃべりません。ただ、祖父に対してほほ笑むことはできます。緘黙の純が「音の出ない」拍手をする場面もあり、作者が場面緘黙症のことをある程度知っていることが窺われます。

純が和美の言動に対して反応しない場面では緘動?が仄めかされています。ただ、母親に不登校のことを問い詰められると、たとえ場面緘黙症でなくとも、硬直してしまう可能性もあるので、これだけでは一概に緘動だと決めつけるわけにもいきません。

あることがきっかけで良吉は自殺を決め、純は高校受験の勉強に励みます。

そして…。

○作者の谷口晃さんについて

協同組合日本シナリオ作家協会シナリオ講座が管理するFacebook(2013年5月30日の投稿)によれば、「シナリオ講座修了生で脚本家の谷口晃さん(72)」は「定年退職後に上京し、当講座でシナリオを勉強された」そうです。同姓同名なだけかもしれないので、よく調べてみました。といっても、ネット上で、ですが…。

日本シナリオ作家協会HP掲載の会員プロフィールでは、誕生日が1941年01月04日とありますから、Facebookの投稿と年齢が一致します。同一人物の可能性が高いです。日本シナリオ作家協会HPの会員名簿には谷口晃というお名前の方が1人しかいません。

さらに、同HPのプロフィール欄に「代表作2006年大伴昌司賞ノミネート賞」とあります。第19回シナリオ作家協会新人シナリオコンクールでノミネート賞を受賞した人に谷口晃という名前の人が2人いたという事実もありません。

以上のことから、

第19回ノミネート賞受賞者の1人、谷口晃
=日本シナリオ作家協会HPのプロフィール欄に掲載されている谷口晃
=日本シナリオ作家協会シナリオ講座のFacebookにある記述に登場する谷口晃

という等式が成立しそうです。

ただし、「ノミネート賞受賞者の1人、谷口晃=HPにある谷口晃」はほぼ100%断言できるでしょうが、「HPにある谷口晃=Facebookに登場する谷口晃」とは断言できません。その理由はFacebookに登場する谷口晃さんがシナリオ講座修了後、日本シナリオ作家協会の会員になったかどうか分からないからです。ただし、年齢が一致することから可能性は高いと思われます。

谷口晃さんは『終の棲家』以外にも、映画『たそがれ』(監督いまおかしんじ、多賀勝一・並木橋靖子)の脚本を手掛けました。2007年に制作された映画です。こちらは、シネマトゥディ、シネマトピックスオンライン、Yahoo!映画、映画.comなど主要な映画サイトでも紹介されています。

谷口晃さんには2006年度のピンクシナリオ大賞を受賞した功績もありますが、「ピンクシナリオ」ですよ…。

○参考URL(2013年8月31日)

*注意:私の自宅にあるパソコンではURLをそのままコピーしてアドレスバーに張り付けても、ページが表示されないものがありました。なので、そのページに関してはGoogle検索へのリンクも貼り付けておきます。それでも見れない場合はキャッシュを参照してください。キャッシュは検索結果に表示されたURLの最後尾にある下矢印(↓)をクリックすると見ることができます。

谷口晃「終の棲家」概要

http://www.scenario.or.jp/kouza/award/renrakusaki/h18/tanigutiakira.html Google検索

谷口晃「終の棲家」シナリオ

http://www.scenario.or.jp/kouza/award/renrakusaki/h18/tuinosumika.txt Google検索

新人シナリオコンクール 学内コンクール大伴昌司賞(~平成23年)受賞作一覧

http://www.scenario.or.jp/kouza/award/tittle2.html Google検索

日本シナリオ作家協会 会員名簿 プロフィール 谷口晃(たにぐちあきら)

http://www.j-writersguild.org/portal/profile.php?id=611

協同組合日本シナリオ作家協会 シナリオ講座 Facebook

https://www.facebook.com/scenariokouza

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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