緘黙症が主題の1つになった長野県池田町議会の動画を視聴 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

長野県北安曇郡にある池田町の定例会(2012年3月9日開会、3月21日閉会)において、3月16日、宮﨑康次議員(公明党)が緘黙児童・生徒に対する学校での対応を問いただす場面がありました。この場面を動画で視聴することが可能です。

議事録でも読めるのですが、動画はよりリアルな感じなので「本当に池田町議会で緘黙症に関する質疑応答があったのだなあ」と実感が湧きます。

ライブストリーミングサイト、Ustream「H24年3月定例会一般質問2日目① 長野県池田町議会」⇒Googleで池田町定例会の動画を検索(http://www.ustream.tv/recorded/21133882)

22分10秒ごろから29分00秒ごろまでおよそ7分間、緘黙症に関する答弁が続いています。

宮﨑康次議員が様々な行政施策について質問を行い、その1つが緘黙症に関するものでした。中山俊夫教育委員長が宮﨑議員の質問に対して答弁しています。中山教育委員長は実際に場面緘黙の小学生を受け持ち、なかなか改善せずに悩んだ経験をお持ちです。

通常、国会や議会で緘黙症が話題になる際には、軽く触れられるか、もしくはいじめとの関連で対応を求めるというような議論が多いのですが、この池田町定例会では緘黙症そのものに関する質疑応答が比較的長い間繰り広げられています。

宮﨑議員の発言としては

「学校の先生、特別支援教育に携わる先生には研修を受けてもらい、緘黙症のことを知ってほしい」

「学校現場で早期対応できるようにしてほしい」

などがあります。

それに対して中山教育委員長は

「現時点では全職員を対象に緘黙症だけに絞った研修会というものを企画することは考えておりません。ただ、発達障害と関連しての研修だとか、他の研修機関で緘黙症に関する研修の機会があれば、現場の先生方に参加をお願いをしてまいりたいと考えております」

などと答えています。

特に冒頭の宮﨑議員の発言、「家庭の中では話せるのに、学校、職場など特定の場所で話せない障害を場面緘黙症といいます」に驚きました。「職場」も入っていますから。

○長野県池田町以外でも

動画はないのですが、長野県池田町以外でも市議会や町議会等で緘黙症が取り上げられたことがあります。といっても、すべての議会で徹底的に動画を探したわけではないので、ネット上に埋もれているものがあるのかもしれません。

☆長野県佐久市議会

長野県佐久市では2009年(平成21年)12月4日に開催された定例会において、江本信彦議員がかんもくネットの資料の要点を説明しています。かんもくの会の体験記集に言及する場面もあります。江本信彦議員は2009年にかんもくの会の代表の方と懇談したことがあるそうです。

それに対して、土屋盛夫教育長は答弁の中で平成21年11月現在、小学校9名、中学校14名の場面緘黙児・生徒がいると答えています。その上で現時点で行っている(あるいはこれから行う予定の)学校現場での対応を述べています。

江本信彦議員(公明党)は『えもと信彦 佐久市議会 豊かな発想 たしかな実現力』というサイトで「場面緘黙症児、生徒への支援の拡充をすすめます」と公言している方です。

2010年(平成22年)6月22日に行われた定例会においても緘黙症が出てきます。また、2年後の2012年(平成24年)3月6日開催の佐久市議会定例会において、江本信彦議員は場面緘黙症についての教員研修を要望しております。

いずれにおいても土屋盛夫教育長が受け答えをする形式です。

☆長野県上田市議会

長野大学の高木潤野講師(社会福祉学部)が代表を務める信州かんもくサポートネットワークHPによれば、2012年6月に開会された上田市議会でも場面緘黙症が取り上げられたとのことです。信州かんもくサポートネットワークは長野県上田市を拠点としています。

☆長野県軽井沢町議会

2012年(平成24年)6月13日に開催された軽井沢町定例会において、川島さゆり議員が荻原勝君教育長に対して緘黙症の現状と研修体制を問いただしています。川島さゆり議員は答弁の中で、信州緘黙ネットワーク(原文ママ)や緘黙ネット(原文ママ)にもふれています。

川島さゆり議員の知り合いのお子さんが緘黙症で、別の知り合いも緘黙のためか就職活動で悩んでいたそうです。

『軽井沢町議会 議会中継』というサイトで緘黙と入力していただくと、その時の模様が視聴できるはずですが、私のパソコンでは無理でした(動画の放映期間は3年間)。

川島さゆり議員(公明党)は『大好きな軽井沢町を元気に!誠実と真心で行動 !』というサイトで『障がい者の方の就労支援!場面緘黙症の方への支援体制づくり!発達障がいの方や学習障がいをお持ちの方等に対して「デイジー教科書」を普及促進します!』などと連呼しています。

○まとめ

以上のケースはすべて長野県です。これからその他の都道府県でも同様の現象が生じるか注視していく必要があります。

私の印象では、市議会や町議会等で緘黙症が主題の1つとなった場合、現状と対応に関する質疑応答が行われ、研修会が必要との結論に落ちつくケースがほとんどです。
 
●公明党の機関紙・公明新聞でも

ついでといってはなんですが、公明党の機関紙、公明新聞についても言及しておきます。

『田原市議会議員 辻ふみこ 女性の力、民衆の力で地域を変えていく』というサイトによれば、2月26日の公明新聞中部版(2012年?)に、長野大学講師の高木潤野氏が場面緘黙症に関する講演を行った際の記事が掲載されました。講演は党長野・東信総支部主催のセミナー上のことです。

同HPによれば、2012年?3月3日付の公明新聞にも子どもの頃緘黙症だった詩人の一色真理さんのことが取り上げられています。

○参考URL(2013年9月9日)

池田町議会会議録 平成24年3月の定例会

http://www.ikedamachi.net/pages/h2.03gijiroku.pdf

軽井沢町議会-会議録の検索と閲覧-

http://www.kaigiroku.net/kensaku/karuizawa/karuizawa.html

佐久市議会-会議録の検索と閲覧-

http://www.kaigiroku.net/kensaku/saku/saku.html

信州かんもくサポートネットワーク 上田市議会でとりあげていただきました

http://shinshu-kanmoku.seesaa.net/article/284776836.html

田原市議会議員 辻ふみこ 女性の力、民衆の力で地域を変えていく 3月3日は「耳の日」「ひなまつり」

http://www.komei.or.jp/km/tahara-tsuji-fumiko/2012/03/03/%ef%bc%93%e6%9c%88%ef%bc%93%e6%97%a5%e3%81%af%e3%80%8c%e8%80%b3%e3%81%ae%e6%97%a5%e3%80%8d%e3%80%8c%e3%81%b2%e3%81%aa%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a%e3%80%8d/

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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