オックスフォードの最も読まれた論文トップ10に場面緘黙症 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

2012年、Children & Schools誌に掲載された場面緘黙症の論文が2013年11月に最も読まれた文献(Most-Read Articles during November 2013)の第10位にランクインしました。

以下の文献です。

Hung, S. L., Spencer, M. S., & Dronamraju, R. (2012). Selective Mutism: Practice and Intervention Strategies for Children. Children & Schools, 34(4), 222-230. doi:10.1093/cs/cds006.

ランキングはフルテキストとPDFの閲覧数に基づき集計したものです。これまでChildren & Schools誌に公刊された全文献が対象のランキングですから、10位でもなかなかの成績です。

Children & Schoolsとは1978年から出版されている子どものソーシャルサービス専門誌のことです。Children & Schools誌はオックスフォードジャーナルの1つです。

オックスフォードジャーナルとはオックスフォード大学出版局が発行する科学雑誌のことです。

著者は東ミシガン大学看護学部のソーシャルワーカー兼プログラムマネージャーのShu-Lan Hungさん、ミシガン大学の社会福祉学部教授兼教育プログラム学部長のMichael S. Spencerさん、ミシガン州ウォッシュトノー郡地域サポート治療サービスのRani Dronamrajuさんです。

論文は教師や学校ソーシャルワーカーに場面緘黙症の理解及び早期発見・早期介入を促すために執筆されました。

○過去のランキング

実はランキングに入ったのは今回の論文が初めてではありません。ScienceDirectがBehavior Therapyという科学ジャーナルに収録された文献を対象としたランキング(2009年10月~12月)でも入選したことがあります。このランキングでは15位でした。

ScienceDirectとはエルゼビアが出版する電子ジャーナルと電子ブックを搭載するフルテキストデータベースのことです。エルゼビアとは国際的な出版社のことで、医学から社会科学まで広範な領域をカバーしています。オランダのアムステルダムを本拠地にしています。

入選した論文は以下のものです。

Vecchio, J., & Kearney, C. A. (2009). Treating youths with selective mutism with an alternating design of exposure-based practice and contingency management. Behavior Therapy, 40(4), 380-392. doi:10.1016/j.beth.2008.10.005.

論文の著者はネバダ大学ラスベガス校の研究者です。 内容は暴露療法や随伴性マネージメント(contingency mana)を利用した場面緘黙症の治療実践です。

暴露療法とは簡単にいえば、怖いものに直接触れさせて慣れさせる治療方法のことです。

随伴性マネージメントとは望ましい行動に報酬を与えて強化するなどして症状を改善していく治療形態のことです。

追記(2013年12月25日):科学ジャーナル出版社として定評のあるSAGE社でも場面緘黙症の論文がランキング入りしたことがあります。

参考記事⇒SAGE社の雑誌で最も読まれた文献に場面緘黙症の事例研究

追記(2014年1月6日):長野大学リポジトリの「最も閲覧されたアイテム」のランキングで場面緘黙症の論文が1位を獲得しました(2014年1月6日現在)。長野大学の臼井なずな非常勤講師と高木潤野講師の著作です。

参考記事⇒臼井なずな、高木潤野講師の緘黙類型化論文が閲覧ランキング1位

○参考URL(2013年12月22日現在)

Most-Read Articles during November 2013

http://cs.oxfordjournals.org/reports/most-read

Top 25 Hottest Articles Psychology > Behavior Therapy October to December 2009

http://top25.sciencedirect.com/subject/psychology/22/journal/behavior-therapy/00057894/archive/24/

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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