(場面)緘黙症の博士論文がネット上で全文公開される | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

以前、インターネットに散逸する(場面)緘黙症の卒業論文、修士論文、博士論文を集めてみました。

参考記事⇒(場面)緘黙症の卒業論文、修士論文、博士論文

しかし、読めるのは一部論文の要約のみで、全文読めるものはありませんでした。しかし、今後、日本国では博士論文のインターネット公開が原則となります。ですから、もしも(場面)緘黙症の博士論文が執筆された場合はネット上で全文読める状態になります。

★根拠

根拠は2013年(平成25年)3月11日の文部科学省の通知、24文科高第937号「学位規則の一部を改正する省令の施行等について(通知)」(http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigakuin/detail/1331796.htm)です。

文部省の通知の「一 改正の概要(1)論文要旨の公表」に

「大学及び独立行政法人大学評価・学位授与機構(以下「大学等」という。)は,博士の学位を授与したときは,当該博士の学位を授与した日から3月以内に,当該博士の学位の授与に係る論文(以下「博士論文」という。)の内容の要旨及び論文審査の結果の要旨をインターネットの利用により公表するものとすること。(第8条関係)」

「(2)博士論文の公表」に

「博士の学位を授与された者は,当該博士の学位を授与された日から1年以内に,当該博士論文の全文を公表するものとすること(中略)(第9条第1項関係)」

「博士の学位を授与された者は,やむを得ない事由がある場合には,当該博士の学位を授与した大学等の承認を受けて,当該博士論文の全文に代えてその内容を要約したものを公表することができるものとすること。この場合において,当該大学等は,その論文の全文を求めに応じて閲覧に供するものとすること(第9条第2項関係)」

「博士の学位を授与された者が行うこれらの公表は,当該博士の学位を授与した大学等の協力を得て,インターネットの利用により行うものとすること(第9条第3項関係)」

とあります。さらに、「二 留意事項 (1)公表に係る考え方について」に 

「ここにいう公表とは,将来にわたり広く公表された状態を保持することをいい,その方法については第一の2の(2)の通りとすること」とあります。

公表の方法については「当該博士の学位を授与した大学等の機関リポジトリ」での公表が原則で、整備が不十分な場合は「当該大学等のホームページにより公表」や「国立国会図書館に送付する博士論文を同館がインターネットの利用により提供」することを認めています。

また、機関リポジトリはオープンアクセスが基本ですから、インターネット接続環境がある限り、国民一般に公開されることになります。

要するに、原則として

1.博士論文の要旨と論文審査の結果の要旨については博士学位の授与後、3ヶ月以内にインターネット上に公表しなければならない。

2.博士論文の全文については、博士学位の授与後1年以内にインターネット上に公表しなければならない(要約だけも例外的に許容)

ということです。

施行は平成25年(2013年)4月1日からです。また、「改正後の学位規則第9条の規定は,平成25年4月1日以後に博士の学位を授与された者について適用」されます。

したがって、今後(場面)緘黙症の博士論文が作成された場合は基本的には全文読める状態になります(インターネット接続環境がある場合)。といっても、「(場面)緘黙症の卒業論文、修士論文、博士論文」をご覧になればお分かりになる通り、少なくともオンライン上では緘黙症に関する博士論文はほとんど見当たらないのが実情です。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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