社会不安が高い中高生は友達と共に社会不安を高め合う | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクト(要旨)だけ読んだ、社会不安(障害)に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが最新の研究成果です。

なぜ社会不安なのかというと、場面緘黙症児は社会不安が高いか、もしくは社会不安障害(社交不安障害,社交不安症)を合併していることが多いという知見があるからです。

今回は社会不安が高い中高生は友人に社会不安が高い者を選び、相互に社会不安を発展させていくという研究です。

なお、社会不安以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒音程知覚が得意な人ほど感情体験が豊かで扁桃体が大きい

Van Zalk, N., Van Zalk, M., Kerr, M., & Stattin, H. (2011). Social Anxiety as a Basis for Friendship Selection and Socialization in Adolescents' Social Networks. Journal of Personality, 79(3), 499-526. DOI:10.1111/j.1467-6494.2011.00682.x.

スウェーデンのエレブルー大学心理学若者社会研究室の論文です。

834名の少年・少女(女子339人、男子495人)を3年間追跡調査しました。初回の平均年齢は14歳でした。

ソーシャルネットワークの統計分析ソフト、SIENAでデータを分析したところ、社会不安が高い少年・少女は人気が低く、友人が少ないことが分かりました。

また、社会不安が高い少年・少女は社会不安が高い少年・少女を友達にし、相互に影響しあってさらに社会不安が高まるという結果になりました。

さらに、男の子よりも女の子の方が友人の社会不安レベルの影響を受けやすいことも判明しました。

○コメント

場面緘黙症経験者でオフ会を開催している方がいらっしゃいますが、その方々の社会不安が高い場合は逆効果かもしれませんね。特に女子は要注意です。もっとも本文献はあくまでも中高生の話なので、成人後でも同じ結果がでるかは分かりませんが。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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