内向的な人はスピーチで喉の舌骨下筋が緊張する | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクト(要旨)だけ読んだ、内向性に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが、最新の研究成果です。

なぜ、内向性なのかというと、社会不安やシャイネスと関連する概念として押さえておきたいからです。

今回は内向性が高い人はスピーチで喉にある舌骨下筋が緊張しやすいという研究です。

なお、内向性以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

プラセボ効果(プラシーボ効果,偽薬効果)の記事⇒エゴ・レジリエンス・利他性・率直性が高く、怒り・敵意が低いほどプラセボ効果が生じやすい

Dietrich, M., & Verdolini Abbott, K. (2012). Vocal function in introverts and extraverts during a psychological stress reactivity protocol. Journal of Speech, Language & Hearing Research, 55(3), 973-987. doi:10.1044/1092-4388(2011/10-0344).

米国のレキシントンにあるケンタッキー大学の研究です。

○実験手続き

54人の女性被験者(18~35歳)を2群に分けました。外向性群と内向性群です(ともに27人)。

他人の前で演説(public speaking)する前、演説中、演説後にEMG(筋電図)で喉頭外筋(extralaryngeal muscles)の活動を計測しました。ここでの喉頭外筋とはオトガイ下筋(submental muscles)、舌骨下筋(Infrahyoid muscles)、喉頭制御筋?(control site)、前脛骨筋(tibialis anterior muscles)のことです。

また、発話の労力感覚(perceived vocal effort)、声の基本周波数、声の強さも調べました。

○実験結果 

スピーチ中や主観的ストレスが高い時に内向性群は舌骨下筋が活発に働いていました(外向性群との比較)。内向性得点と高ストレス時の舌骨下筋の活動は相関していました。

高ストレス時の舌骨下筋の活動はVoice Handicap Index(声ハンディキャップ指標:VHI)得点と相関していましたが、発話労力得点とは相関していませんでした。

*Voice Handicap Indexとは音声障害の評価法のことでアンケート形式です。感情的、機能的、身体的に患者が自分の音声障害をどのようにとらえているか測ることが目的です。1997年にJacobsonらが開発しました。具体的な質問項目は「人が私の声を聞き取れなくて聞き返してくるとなやんでしまう」や「話すのに随分努力している」などです。

外向性群、内向性群ともに、ストレスを感じている最中に発話の労力感覚が増加し、声の基本周波数、声の強さが減少しました。

研究者は本結果をtrait theory of voice disorders(音声障害の特性理論)と一致すると結論付けています。trait theory of voice disordersとは性格が筋緊張発声障害(muscle tension dysphonia)や声帯結節(vocal nodules)などの原因の1つであるという説です。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
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マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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