社会不安障害患者は自尊感情、ネガティブ感情が不安定 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクト(要旨)だけ読んだ、社会不安(障害)に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが、最新の研究成果です。

なぜ、社会不安なのかというと、場面緘黙症児は社会不安が高いか、もしくは社会不安障害(社交不安障害)を合併していることが多いという知見があるからです。

今回は社会不安障害患者は自尊感情、ネガティブ感情が変動しやすいという研究です。

なお、社会不安以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

最近の記事⇒笑顔の模倣は本物の笑顔と偽の笑顔の弁別を助ける

*注意:浅学でよく分からないのですが、自尊感情と自尊心は違うと言う人もいるみたいです。

Farmer, A. S., & Kashdan, T. B. (2013). Affective and self-esteem instability in the daily lives of people with generalized social anxiety disorder. Clinical Psychological Science, 2(2), 187-201. doi:10.1177/2167702613495200.

米国バージニア州フェアファックスにあるジョージ・メイソン大学心理学部の方の研究です。

○背景

社会不安障害(社交不安障害)の感情や自尊感情(self-esteem)については平均値ばかり研究されてきました。しかし、これらが日常生活でどの程度変動するかについては不明です。そこで、その変動を調べました。

○方法

社会不安障害患者40人、健常者39人に感情と自尊感情についてその日の強さを回答してもらいました。期間は2週間でした。

○結果

その結果、健常者群と比較して、社会不安障害患者群はネガティブ感情と自尊感情の変動が激しくなり、前回の回答と次の回答の差が大きくなりました。

また、社会不安障害患者群はポジティブ状態を維持することやネガティブ状態を改善することが苦手であることも示されました(健常者群との比較)。

*以前は2日に1回(または金・土曜日連続)で更新していましたが、最近は滞っています。これはカラスがNTTの光ファイバーケーブルを傷つけ、インターネットへのアクセスができなくなったためです。そのおかげで、たまっている心理学、臨床心理学、精神医学、神経科学の最新論文のアブストラクトを一気に読み、目が痛くなるという苦痛に見舞われています。また、このブログでとりあげたい、とっておきの論文をアップする日もどんどん遠ざかっています。誰か助けて~(泣)

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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