下級生からいじめられた緘黙児 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

下級生からいじめられた緘黙児を知っています。はい、私のことです。正確にいうと当時の私はいじめとは思っていなかったのですが、少し不愉快に感じていたのは事実です。文部科学省がいういじめの定義には「相手が深刻な苦痛を感じているもの」という要件があるので、厳密にいえばいじめではなかったかもしれませんが、緘黙児である私に色々と(悪い意味で)からんできたのは事実です。

*緘黙児がいじめや嫌がらせを受けたからといってその原因が緘黙とは限りません。もともと、いじめられる性質が備わっていた可能性もありますので。

以下、小学6年生のことです(記憶が不確かなので小学5年のことかもしれません)。ここでいういじめっ子?の下級生とは小学3、4年ぐらいの男子生徒のことです。彼は少し太り気味でした。

最初は「あ」と言ってみてという要求でした。1、2回目では「あ」攻撃に戸惑ったものですが、そんなものどこ吹く風で、すぐに気にしなくなりました。記憶が不確かですが、しだいに廊下などですれ違うと頻繁にからまれるようになり、面倒な下級生だと思っていました。

私にとって(あるいは下級生本人にとって?)事態が大きく動いたのはある下校途中の出来事でした。偶然にも下級生と一緒に帰宅するような展開になったのです。

私は内心嫌だな~と思いながら黙って歩いていたのですが、向こうは何を思ったのか私の通学帽子を取り、返してほしければ「あ」と言えなどと要求してきました。それに対し、私は少し立ち止まって、無表情のままいじめっ子(いじりっ子?)の方を向いたものの、すぐまた歩き出しました。内心では「帽子取られちゃった、どうしよう?」という焦りと「いったい帽子を取ることに何の意味があるのだろう?使い道なんてありやしないはずなのに」という冷めた思いが混在していました。

すると、帽子をとられたのに大した反応も見せず、すたすたと歩き去った私の反応を見て、相手は慌てて「おい、これ返すよ」などと言いながら帽子を返してくれたのでした。私の帽子をとって自宅に持ち帰ってもたいして何の意味もないと思ったのか、それとも根はいい奴だったのかは分かりません。

それ以降、その下級生は私にちょっかいを出すことを止めてしまいました。下級生から嫌がらせ(いじめ?)をうけるという屈辱的な生活も終焉を迎えたわけです。一方の私はそのことを不思議に思いながらも、残りの小学校生活で緘黙を貫いたのでした。この緘黙は大学生まで延々と続くものでした。

*以前、本記事がネット上に公開されていた時間がありました。私としては下書き保存をしたつもりになっていたのですが、公開設定になっていたようです。ご迷惑をおかけしてすみませんでした。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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