外向性が低い人ほど具体的な表現をする | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、アブストラクト(要旨)だけ読んだ、内向性/外向性に関する興味深い論文を取り上げます。ほとんどが、最新の研究成果です。

*ただし、今回は実験手続きとその結果も読みました。

なぜ、内向性/外向性なのかというと、社会不安やシャイネスと関連する概念として押さえておきたいからです。

今回は外向性が低い人ほど具体的な表現をするという研究です。

なお、内向性/外向性以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

例によってプライミングの心理学実験⇒ソーシャルサポートが低いことをプライミングすると、女性らしい顔に対する選好が高まる

Beukeboom, C. J., Tanis, M., & Vermeulen, I. E. (2013). The Language of Extraversion Extraverted People Talk More Abstractly, Introverts Are More Concrete. Journal of Language & Social Psychology, 32(2), 191-201. doi:10.1177/0261927X12460844.

オランダのアムステルダム自由大学の研究者達の論文です。

○実験手続き

40人(女性19人)が参加しました。年齢は19~59歳で、平均は34.4歳でした。

始めに社会的場面の写真に映っていることを被験者に何か言ってもらい、それをテープに記録しました。そこから言語の抽象度を評定しました。録音後、写真の解釈レベルや気分(ムード)、課題が楽しかったかどうかを自己評価してもらいました。

性格質問紙による外向性・神経質傾向の評価は3日後に実施しました。性格質問紙は5因子性格検査(Five-Factor Personality Inventory:FFPI)を用いました。

*性格心理学では一般的に性格をビッグファイブという5因子にまとめる説が受けいれられています。性格の5因子モデルということもあります。その5因子とは外向性、神経質傾向(情緒不安定性)、勤勉性、協調性、開放性です。

言語の抽象度は動詞・形容詞から評価しました。言語カテゴリーモデル(linguistic category model:LCM)に基づく評価でした。言語カテゴリーモデルとはいかなるものか私には不勉強で分かりません。

○実験結果

外向性が高い人ほど抽象的な表現になりました。また、外向性と解釈レベル(自己評価)に正の相関関係がありました。一方、神経質傾向と表現の抽象度にはなんの関係もありませんでした。

冠詞、数、特定の人物への言及が多いほど、言語の抽象性と解釈レベル(自己評価)が低くなりました。

Linguistic Inquiry and Word Count(LIWC)というテキスト分析プログラムを用いたデータ解析によると、解釈レベルとwould, should, couldの使用、but, without, exceptの使用が正の相関を示しました。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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