NHKラジオに場面緘黙症:バリバラR(障害者情報番組) | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

NHKにはバリバラRというラジオ番組があります。バリバラRとはバリバラという障害者情報バラエティーで放送されているテレビ番組の内容を再構成し直したラジオ放送バージョンのことです。NHK Eテレ(NHK教育テレビジョン)で放送されています。バリバラとはバリアフリーバラエティーの略です。バリバラRははるな愛さんがパーソナリティーを務めています。はるな愛さんはタレントとして活躍されている方です。バリバラRはラジオ第2放送で毎週日曜日の朝8時から放送されています(再放送は毎週日曜夜7時から)。

そんなバリバラRが2014年2月23日にO.A.(オンエアー)した「今だから言える ぶっちゃけ話」に場面緘黙症(選択性緘黙症)が登場しました。ネット上ではバリバラRの放送原稿が読めるのですが、そこでは場面かんもく症という表記になっています。バリバラRは放送アーカイブをHPで公開しており、実際のラジオ放送をネット上で聞くことも可能です。なお、放送原稿や放送アーカイブのURLについては本記事の最下部をご覧ください。

バリバラはTwitter上でも緘黙関係者が言及していることもあります。NHKバリバラのTwitterアカウント(@nhk_baribara)はフォロワー数が比較的多く、影響力があります。場面緘黙症に関する書籍を出版されたことのある学苑社のぶろぐによると、吃音の専門家である菊池良和先生(九州大学)がバリバラやバリバラRに出演されたこともあるそうです。

2月23日のバリバラRのゲストはひきこもり経験者で詩人の月乃光司(アルコール依存症)さんで、その他に自立生活センター職員の大橋グレース(多発性硬化症)さんもスタジオ出演されました。ナレーションは俳優の神戸浩さんでした。

○バリバラRで場面緘黙症

めりーさんという広島県の30代女性でうつ病の方が場面緘黙症に関する「今だから言える、ぶっちゃけ話」を告白されました。視聴者からの投稿です。彼女は小学校の頃、場面緘黙症だったようです。で、「いたずらで、名無しのラブレターを書いて、ほとんどの男の子の机の中やペンケースの中に、入れて」、みんなのザワザワ反応が嬉しかったとのことです。 中学2年生から不登校になり、ラブレターの件を反省されていたのだとか。

かつて場面緘黙症だった彼女は今は作業所にいるそうです。26歳のころから話せるようになったとのことですが、普通の人のように話せるようになったのか、それともまだ緘黙の後遺症のようなものがあるのかは分かりません。

非常に短い話なのですが、どうもNHKチーフプロデューサーの日比野和雅さんは場面緘黙症のことを理解されているようです。緘黙者の生きづらさを語ったり、緘黙と人見知りや恥ずかしがり屋の違いを理解しておられるような発言をしておられます(文字だけでは伝わりにくいのですが、音声を聞くと日比野プロデューサーが本当に場面緘黙症のことを理解されている、もしくは理解されようとしているような印象を持ってしまいます)。

*原稿では日比野和雅さんは日比野Pと称されています。

○場面緘黙症以外にも興味深い話が

2月23日にO.A.されたバリバラRではなにも場面緘黙症だけが登場したわけではありません。花咲蜜さんが自閉症スペクトラム障害(自閉症スペクトラム症)ということで、「好き」の意味が分からず恋愛が上手くできなかった経験を告白されています。この話を受けて出演者が話しあっているのですが、私からすると、自閉症の方の経験から哲学的な考察が深まっているという点で興味深いものです。その他にも知的障害のちぇろさんがバスガイドの仕事で苦労された経験をぶっちゃけています。

視聴者からの投稿では場面緘黙症の経験談以外にも、てんかんのかおりんさんという方が主治医との喧嘩で薬をもらわずに、発作をおこして周りに迷惑をかけたとのお話が紹介されています。発達障害のまみあなねこさんという方からの投稿では音声過敏からくるしんどさから電車の優先座席に座ったところ、大阪のおばちゃんからツッコまれてちょっとした嘘を言ったことが紹介されています。

まみあなねこさんの投稿は発達障害の説明が大変だから、簡単な説明(嘘)に変えて言ったという体験談で興味深いものでした。もしかしたら、場面緘黙症の説明が大変だからストレスによる失声症や身体的な機能不全(例:声帯に関わる疾患)などに変えるということも緘黙児の保護者の方はされているのかもしれません。

なお、知的障害のちぇろさんや自閉症スペクトラム障害の花咲蜜さんのお話は脳性まひの大久保健一さんのお話と共にNHK Eテレのテレビ放送で放映されたことがあります。元場面緘黙症の方が投稿された内容が放送された今回のバリバラRのラジオ放送はテレビでは紹介できなかった裏話などを紹介したものです。

関連記事⇒NHK教育テレビに登場した緘黙の中学生

関連記事⇒バリバラ(NHK)の恋愛相談にうつ病で場面緘黙症経験者
↑こちらもメリーさんが登場され、しかもスタジオと電話がつながっています。同一人物かどうかは分かりませんが、プロフィールはほぼ一致しています。

○参考URL&引用URL(2014年7月19日現在)
今だから言える ぶっちゃけ話(2月23日O.A.) バリバラR 放送原稿
http://www.nhk.or.jp/baribara/baribarar/pdf/140223_baribara_r.pdf

バリバラR これまでの放送アーカイブ(放送の蓄積に伴い、URLが変更される恐れがあります。なので、2014年2月23日放送のURLを直接掲載していません) 
http://www.nhk.or.jp/baribara/baribarar/archive/index.html

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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