自閉症の人向けの就職支援が始まる。だが、緘黙は… | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
HOME   »   緘黙ニュース、緘黙情報  »  自閉症の人向けの就職支援が始まる。だが、緘黙は…

問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

twitterでも触れましたが、自閉症の人への就職支援が米国で始まります。JobTIPSというサイトが就労を後押しすることになります。特別なニーズを持つ人用の教育ツールを提供しているDo2learnがアメリカ復興・再投資法(American Recovery and Reinvestment Act)の予算でNIH(米国立衛生研究所)の助成金を授かり立ち上げました。ノースカロライナ大学とエモリー大学の自閉症研究センターの指導も受けています。

●JobTIPSの内実

JobTIPSのサイトを実際に見ると、ソーシャルスキルの評価や就職支援はもちろんのこと、「仕事を継続するためのアドバイス」にも触れており、画期的であるといえます。このアドバイスには職場での「暗黙のルール」や「人間関係」、「ストレス対処方略」、「いじめ・ハラスメント」などが含まれています。平易な英語で基本的な事柄から解説しており私が読んでも勉強になりそうです。中には「職場恋愛」について言及しているページもあり驚かされます。自閉症の人を全面的に支えようとする強い意志が感じられます。

ただ、このようなサポートが必要ということは自閉症の人の就労状況が芳しくないことの裏返しでもあります。実際、自閉症の人が継続して雇用される例は少ないことが示唆されています(Howlin et al., 2004)。

●緘黙人に対する就職支援

さて、緘黙症の場合はどうなのでしょうか?緘黙児が大人になってから就職できないあるいは雇用契約を維持できないという事例はあるのでしょうか?、統計的にどれぐらいの人がそうなのかは研究が進んでおらず分かりません。しかし、ネット上に限った場合ですが、そのような話を見聞きすることがあります。かくいう私も就職できていません。

JobTIPSの緘黙版として就職をサポートするサイトなどは見かけたことがありません。このようなサイトや団体が現れる日は来るのでしょうか?

○参考URL

JobTIPS:http://www.do2learn.com/JobTIPS/index.html

Do2learn:http://www.do2learn.com/

○引用文献(ただし、要約しか読んでいません)

Howlin, P., Goode, S., Hutton, J., & Rutter, M.(2004). Adult outcome for children with autism. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 45(2), 212-229.

スポンサードリンク

Comment

スポンサードリンク

Trackback
Comment form
カテゴリ
ランキング
Twitter
スマートフォンサイト
Amazon書籍
場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

リンクについて
このサイトはリンクフリーです。リンクの取り外しはご自由になさって下さい。個別ページのSNSでの共有やブログ、サイトへのリンクも自由です。
プライバシーポリシー
当ブログはGoogle Adsense広告を掲載しています。Google Adsenseでは広告の適切な配信のためにcookie(クッキー)を使用しています。ユーザーはcookieを無効にすることができます。

なお、Google Adsenseで上げた収益は将来のホームレス生活を見越し、すべて貯金にまわしています。
免責事項
ブログ記事の内容には万全の注意を払っていますが、管理人はその内容の正確さについて責任を負うものではありません。

PAGE TOP