不安回路と恐怖回路(1)ー扁桃体・側頭葉と前頭前野 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

不安や恐怖を担う神経回路に関する総説論文を読んでみました。引用文献が180件もあり、内容が濃いので5回に分けます。次回はこちらです。

Charney, D. S.(2003). Neuroanatomical circuits modulating fear and anxiety behaviors. Acta Psychiatrica Scandinavica Supplementum, 108(417), 38-50.

○まとめ

1.扁桃体・側頭葉

・恐怖(条件付け)に関わる記憶は外側扁桃体から扁桃基底核への投射線維に依存。

・一方、扁桃体から大脳皮質への情報入力も重要で、注意や記憶といった認知機能に基づく恐怖(条件付け)記憶に関与。

・鼻周囲皮質から扁桃体への線維投射は恐怖(条件付け)手がかりの情報を伝える。

・側頭極(側頭葉の前端)は情動的な刺激の処理に関与。

2.内側前頭前野・眼窩前頭前野 
*注:ここでの内側前頭前野は前帯状皮質を含む。

・内側前頭前野と扁桃体の神経結合が恐怖(条件付け)の忘却(消去)に関与。

・前膝(pregenual)前帯状皮質の興奮で不安や恐怖が発生。不安状態では吻側前帯状皮質を含む背内側前頭前野も活性化。

・眼窩前頭前野や島皮質前部(無顆粒部)も不安状態で活性化。

・嫌悪刺激の処理には後帯状皮質が関与。

続き⇒不安回路と恐怖回路(2)-パニック障害・恐怖症・PTSD

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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