「問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。
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2017.09.19
2015年4月下旬に開催された、国立台湾師範大学(國立臺灣師範大學)姉妹校共同特殊教育フォーラム(臺灣師範大學姊妹校聯合特殊教育論壇)にて、選択性緘黙(場面緘黙症)に関する調査研究も行っている日本の研究者が基調講演をされたことがあります。その日本の研究者というのは、筑波大学の園山繁樹教授で、題目は『日本における情緒障害児教育の現状と課題:選択性緘黙児への対応を中心に(從選擇性緘默症兒童的教育對策談日本情障兒童教育的現狀與課題)』というものでした。司会者(主持人)は國立台灣師範大學特殊教育學系の張正芬教授でした。
この情報については、私は以前から知っていて、記事にする予定はなかったのですが、台湾で台灣選擇性緘默症協會(台湾選択性緘黙症協会,Selective Mutism Association of Taiwan:SMAT)という団体が設立されたので、一応ふれておきます。その理由は、場面緘黙症Journalというサイトの『「台灣選擇性緘默症協會」が誕生』という記事(URL:http://smjournal.blog44.fc2.com/blog-entry-1166.html)によれば、台灣選擇性緘默症協會の「目標と使命」に、国際交流の促進があるからです。今回取り上げる筑波大学の園山教授による基調講演等は、緘黙団体とは関係ない独立した動きかもしれませんが、この情報を台湾のサイトや私のTwitterアカウント(https://twitter.com/uranus_2)だけに埋もれるさせるのも何だかなと思い、ブログで取り上げておきます(検索しにくいツイートの仕方をしてしまったので、私のTwitterアカウントだけでなく、そのツイートをまとめたブログ『心理学、脳科学の最新研究ニュース』でもツイートを探すのは困難です)。
さて、この特殊教育フォーラムですが、国立台湾師範大学は筑波大学と全領域にわたって国際交流協定を結んでいます(2017.09.04現在)。本特殊教育フォーラムが開催された2015年4月下旬にも全領域に渡る国際交流協定が締結されていたかどうかは定かではありません。しかし、少なくとも2012年9月21日には、国立台湾師範大学と筑波大学との間で教育、環境、体育分野における部局間の国際交流協定が締結されていました。このことと、今回の特殊教育フォーラムに「姊妹校(姉妹校)」の文字があることから、2015年の国立台湾師範大学での園山教授の選択性緘黙児への対応を中心としたご講演は、大学間での国際交流という名の下で実施されたと考えるのが、もっともらしい解釈だと思われます。
今回の特殊教育フォーラムには、少なくとも4月28日には園山教授以外にも以下の基調講演や論文発表がありました(論文発表の番号に重複があるのは、まとめ方が論文発表単位ではなく、時間帯によるため)。
・基調講演1(司会者:洪儷瑜主任):劉春玲教授兼系主任/学科長(上海の華東師範大学,華東師大)の交流及び共同学習に対する特別支援教師の態度についての研究(資源教師對隨班就讀態度的研究)
・論文発表1(司会者:盧台華教授):王丹丹氏(華東師大)の交流及び共同学習における学生の学習状況についての研究(隨班就讀學生學習狀況研究)
・論文発表1(司会者:盧台華教授):鄭津妃氏(国立台湾師範大学,台灣師大)の台湾の中学障害学生に対する統合教育の効果(臺灣國中障礙學生的融合教育成效)
・論文発表2(司会者:張蓓莉教授):藤原あや(筑波大學)の自閉症スペクトラム障害児に対する社会的遊びの指導(對泛自閉症障礙兒童的社會遊戲指導)
・論文発表2(司会者:張蓓莉教授):謝佳男(台灣師大)氏の知能障害学生の大学進学現状(智能障礙學生就讀大學之現況初探)
最後に圓桌論壇/ラウンドテーブルディスカッションや綜合座談/パネルディスカッションが行われ、閉幕式/閉会の挨拶となった模様です。
国立彰化師範大学(國立彰化師範大學)でも園山教授が関わったと思われる「選擇性緘默經驗者對於症狀之觀點及對應之探討」という選択性緘黙の研究が発表されたことがあります。なお、筑波大学は国立彰化師範大学/教育学院と障害科学、教育学、心理学分野で国際交流協定を締結しています(2017.09.04現在)。
このように台湾と日本との間では緘黙団体を介さなくても、大学の協定関係を通して選択性緘黙(場面緘黙症)に関する何らかの交流が行われていたことがあります。
なお、園山教授は少なくとも2015年に関しては、選択性緘黙以外でも台湾との交流が活発でした。2015年開催の特別教育リハビリテーションカウンセリング(2015特殊教育與復健諮商國際研討會,2015 International Conference on Special Education and Rehabilitation Counseling)は台湾の国立彰化師範大学特殊教育学系・復健諮商研究所が主催でしたが、ここでも園山教授は基調講演&ワークショップ?(主題演講暨工作坊)の「日本における移行支援の現状と課題(日本身心障礙學生轉銜服務現況與展望)」やプレゼンテーション?(專題演講)の「生涯支援の視点から見た移行支援:自閉症事例を中心に(生涯轉銜服務與輔導-以自閉症者為例)」という発表をされています。
〇園山教授らによる緘黙研究一覧
・園山繁樹教授による選択性緘黙の研究概要
・選択性緘黙を克服した平均年齢は18歳
・声量フィードバックと暴露療法を場面緘黙の女子高生に
〇参考URL(2017年9月18日現在)
2015 臺灣師範大學姊妹校聯合特殊教育論壇 2015 特殊教育フォーラム
http://www.spe.ntnu.edu.tw/files/news/356_3204d22b.pdf
2015 特殊教育與復健諮商國際研討會
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:hqUrQhvcxJ8J:fedora.psjh.tyc.edu.tw/www/data/2015.DOCX+&cd=15&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
筑波大学|お知らせ・情報|ニュース 国立台湾師範大学学長一行が清水副学長を表敬
http://www.tsukuba.ac.jp/news/20120925144821.html
筑波大学国際室HP Campus-in-Campus(CiC)協定機関
http://www.kokuren.tsukuba.ac.jp/GP/gplist.html
特殊教育論壇 中日姊妹校齊聚 - 國立臺灣師範大學秘書室公共事務中心
http://pr.ntnu.edu.tw/news/index.php?mode=data&id=15062
本校教育學院與日本筑波大學人間系學院簽訂姊妹院
http://www.ncue.edu.tw/files/16-1000-8069.php
この情報については、私は以前から知っていて、記事にする予定はなかったのですが、台湾で台灣選擇性緘默症協會(台湾選択性緘黙症協会,Selective Mutism Association of Taiwan:SMAT)という団体が設立されたので、一応ふれておきます。その理由は、場面緘黙症Journalというサイトの『「台灣選擇性緘默症協會」が誕生』という記事(URL:http://smjournal.blog44.fc2.com/blog-entry-1166.html)によれば、台灣選擇性緘默症協會の「目標と使命」に、国際交流の促進があるからです。今回取り上げる筑波大学の園山教授による基調講演等は、緘黙団体とは関係ない独立した動きかもしれませんが、この情報を台湾のサイトや私のTwitterアカウント(https://twitter.com/uranus_2)だけに埋もれるさせるのも何だかなと思い、ブログで取り上げておきます(検索しにくいツイートの仕方をしてしまったので、私のTwitterアカウントだけでなく、そのツイートをまとめたブログ『心理学、脳科学の最新研究ニュース』でもツイートを探すのは困難です)。
さて、この特殊教育フォーラムですが、国立台湾師範大学は筑波大学と全領域にわたって国際交流協定を結んでいます(2017.09.04現在)。本特殊教育フォーラムが開催された2015年4月下旬にも全領域に渡る国際交流協定が締結されていたかどうかは定かではありません。しかし、少なくとも2012年9月21日には、国立台湾師範大学と筑波大学との間で教育、環境、体育分野における部局間の国際交流協定が締結されていました。このことと、今回の特殊教育フォーラムに「姊妹校(姉妹校)」の文字があることから、2015年の国立台湾師範大学での園山教授の選択性緘黙児への対応を中心としたご講演は、大学間での国際交流という名の下で実施されたと考えるのが、もっともらしい解釈だと思われます。
今回の特殊教育フォーラムには、少なくとも4月28日には園山教授以外にも以下の基調講演や論文発表がありました(論文発表の番号に重複があるのは、まとめ方が論文発表単位ではなく、時間帯によるため)。
・基調講演1(司会者:洪儷瑜主任):劉春玲教授兼系主任/学科長(上海の華東師範大学,華東師大)の交流及び共同学習に対する特別支援教師の態度についての研究(資源教師對隨班就讀態度的研究)
・論文発表1(司会者:盧台華教授):王丹丹氏(華東師大)の交流及び共同学習における学生の学習状況についての研究(隨班就讀學生學習狀況研究)
・論文発表1(司会者:盧台華教授):鄭津妃氏(国立台湾師範大学,台灣師大)の台湾の中学障害学生に対する統合教育の効果(臺灣國中障礙學生的融合教育成效)
・論文発表2(司会者:張蓓莉教授):藤原あや(筑波大學)の自閉症スペクトラム障害児に対する社会的遊びの指導(對泛自閉症障礙兒童的社會遊戲指導)
・論文発表2(司会者:張蓓莉教授):謝佳男(台灣師大)氏の知能障害学生の大学進学現状(智能障礙學生就讀大學之現況初探)
最後に圓桌論壇/ラウンドテーブルディスカッションや綜合座談/パネルディスカッションが行われ、閉幕式/閉会の挨拶となった模様です。
国立彰化師範大学(國立彰化師範大學)でも園山教授が関わったと思われる「選擇性緘默經驗者對於症狀之觀點及對應之探討」という選択性緘黙の研究が発表されたことがあります。なお、筑波大学は国立彰化師範大学/教育学院と障害科学、教育学、心理学分野で国際交流協定を締結しています(2017.09.04現在)。
このように台湾と日本との間では緘黙団体を介さなくても、大学の協定関係を通して選択性緘黙(場面緘黙症)に関する何らかの交流が行われていたことがあります。
なお、園山教授は少なくとも2015年に関しては、選択性緘黙以外でも台湾との交流が活発でした。2015年開催の特別教育リハビリテーションカウンセリング(2015特殊教育與復健諮商國際研討會,2015 International Conference on Special Education and Rehabilitation Counseling)は台湾の国立彰化師範大学特殊教育学系・復健諮商研究所が主催でしたが、ここでも園山教授は基調講演&ワークショップ?(主題演講暨工作坊)の「日本における移行支援の現状と課題(日本身心障礙學生轉銜服務現況與展望)」やプレゼンテーション?(專題演講)の「生涯支援の視点から見た移行支援:自閉症事例を中心に(生涯轉銜服務與輔導-以自閉症者為例)」という発表をされています。
〇園山教授らによる緘黙研究一覧
・園山繁樹教授による選択性緘黙の研究概要
・選択性緘黙を克服した平均年齢は18歳
・声量フィードバックと暴露療法を場面緘黙の女子高生に
〇参考URL(2017年9月18日現在)
2015 臺灣師範大學姊妹校聯合特殊教育論壇 2015 特殊教育フォーラム
http://www.spe.ntnu.edu.tw/files/news/356_3204d22b.pdf
2015 特殊教育與復健諮商國際研討會
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:hqUrQhvcxJ8J:fedora.psjh.tyc.edu.tw/www/data/2015.DOCX+&cd=15&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
筑波大学|お知らせ・情報|ニュース 国立台湾師範大学学長一行が清水副学長を表敬
http://www.tsukuba.ac.jp/news/20120925144821.html
筑波大学国際室HP Campus-in-Campus(CiC)協定機関
http://www.kokuren.tsukuba.ac.jp/GP/gplist.html
特殊教育論壇 中日姊妹校齊聚 - 國立臺灣師範大學秘書室公共事務中心
http://pr.ntnu.edu.tw/news/index.php?mode=data&id=15062
本校教育學院與日本筑波大學人間系學院簽訂姊妹院
http://www.ncue.edu.tw/files/16-1000-8069.php
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