不安回路と恐怖回路(3)-ノルアドレナリン | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
HOME   »   生理学、神経科学  »  不安回路と恐怖回路(3)-ノルアドレナリン

問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

不安や恐怖を担う神経回路に関する総説論文を読んでいました。引用文献が180件もあり、内容が濃いので5回に分けます。前回はこちら

Charney, D. S.(2003). Neuroanatomical circuits modulating fear and anxiety behaviors. Acta Psychiatrica Scandinavica Supplementum, 108(417), 38-50.

○まとめ

ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が不安や恐怖に関与しているとの論調です。

・ストレス刺激に対してノルアドレナリン系の活動が亢進

・パニック障害やPTSD(外傷後ストレス障害)、恐怖症患者でもノルアドレナリン系が過剰に亢進していることを示す研究データが得られている
短くなったので、ノルアドレナリンについて記述しておきましょう。ノルアドレナリンはカテコールアミンという仲間に属しています。ノルアドレナリン以外のカテコールアミンにはアドレナリン、ドーパミンがあります。実は、カテコールアミンはすべて同じ原料からできます。その原料がチロシンというアミノ酸です。チロシン→DOPA→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンという順に合成されていきます。

ノルアドレナリン合成を担う神経核として青斑核が有名です。青斑核ニューロンは不安状態で活性化すると言われています。青斑核から扁桃体にはノルアドレナリン性の線維投射があります。

続き⇒不安回路と恐怖回路(4)-ストレス反応

スポンサードリンク

Comment

スポンサードリンク

Trackback
Comment form
カテゴリ
ランキング
Twitter
スマートフォンサイト
Amazon書籍
場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

リンクについて
このサイトはリンクフリーです。リンクの取り外しはご自由になさって下さい。個別ページのSNSでの共有やブログ、サイトへのリンクも自由です。
プライバシーポリシー
当ブログはGoogle Adsense広告を掲載しています。Google Adsenseでは広告の適切な配信のためにcookie(クッキー)を使用しています。ユーザーはcookieを無効にすることができます。

なお、Google Adsenseで上げた収益は将来のホームレス生活を見越し、すべて貯金にまわしています。
免責事項
ブログ記事の内容には万全の注意を払っていますが、管理人はその内容の正確さについて責任を負うものではありません。

PAGE TOP