不安回路と恐怖回路(5)-PTSD、パニック障害と神経内分泌系 | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

不安や恐怖を担う神経回路に関する総説論文を読んでいました。引用文献が180件もあり、内容が濃いので5回に分けています。前回はこちら

Charney, D. S.(2003). Neuroanatomical circuits modulating fear and anxiety behaviors. Acta Psychiatrica Scandinavica Supplementum, 108(417), 38-50.

○まとめ

・PTSD(心的外傷後ストレス障害)患者の視床下部ー下垂体前葉ー副腎系に異常が認められる。たとえば、PDSD患者は副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンやコルチゾールの分泌が高まっている。

・パニック障害の人でベンゾジアゼピン受容体がもつ抗不安作用の低下が確認されている。たとえば、再取り込みや結合能が低下している。
・パニック障害でのセロトニンの役割ははっきりしない

・パニック障害やPTSDの人で、コレシストキニン(消化管ホルモン)に対応する受容体を刺激することで、不安・恐怖が発現。なお、コレシストキニン受容体にはAタイプとBタイプとがあり、Bタイプと不安との関係が注目されている。

次回は抑制気質の人の扁桃体活動を調べたKagan教授らの論文を読んでみたいと思います。それから、認知行動療法が脳に与える影響に関する総説論文も読んでいきます。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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