iPS細胞を用いた精神疾患の研究(海外編) | 緘黙ブログー不安の心理学、脳科学的知見からー
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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の開発に成功してからというもの、メディアでは再生医療への応用や新薬の開発可能性がクローズアップされています。

しかし、これらは主に身体疾患に関する報道であって、精神疾患に関する報道はほとんど見かけません。精神病を患っている患者からiPS細胞を作製した研究も発表されているにもかかわらず…です。

そこで、今回はiPS細胞による精神疾患の研究にどのようなものがあったか振り返ってみたいと思います。主に海外の研究です。

○実際にどのような研究があるか(海外)

1.統合失調症

2011年、Natureに掲載された論文(下記)は、統合失調症患者の細胞からiPS細胞を作製し、神経細胞に変化させました。このiPS細胞は統合失調症に独特の特徴を有し、抗精神病薬でその特徴が軽減されたとの結果も得られています。

Brennand, K, J., Simone, A., Jou, J., Gelboin-Burkhart, C., Tran N, Sangar, S., Li, Y., Mu, Y., Chen, G., Yu, D., McCarthy, S., Sebat, J., & Gage, FH.(2011).Modelling schizophrenia using human induced pluripotent stem cells. Nature, 479(7374), 556.

2.レット症候群

2010年、Cellに掲載された論文(下記)は、レット症候群を自閉症スペクトラム障害の遺伝モデルとみなし、iPS細胞を作製しています。統合失調症と同じく、治療薬の効果も検証しています。

Maria, C,N,. Marchetto, Cassiano, Carromeu., Allan, Acab., Diana, Yu., Gene, W.. Yeo, Yangling,. Mu, Gong, Chen,. Fred, H,. Gage, Alysson. & R,. Muotri.(2010).Model for Neural Development and Treatment of Rett Syndrome Using Human Induced Pluripotent Stem Cells. Cell, 143(4), 527-539.

他にも色々な研究がありますが、ここでは精神疾患の研究にもiPS細胞は役立つのだということを理解していただけたら幸いです。次回は日本の事情に関して書き記したいと思います。といっても、いつになるか分かりませんが。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
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マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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